Tableau Public+ローカル保存機能追加でTableau利活用が更にお手軽&便利に!『Tableau Desktop Public Edition』が利用可能になりました #TC24
先日(2024年04月29日〜2024年05月01日)に米国サンディエゴで開催されていた『Tableau Conference 2024』にてアナウンスされた『Tableau Desktop Public Edition』。従来実現出来ていなかった『Tableau Publicでのローカルファイル保存』が出来るようになったという触れ込みで、発表された時には非常に大きな反響がありました。
Local file saving is now available on Tableau Desktop Public Edition.
Now you can use this 🆕 free capability to save locally, test out your vizzes before you publish or to analyze private data. https://t.co/B2EvmEtdqn pic.twitter.com/Rjz45Wt7HC
— Tableau #Data24 (@tableau) April 30, 2024
この『Tableau Desktop Public Edition』が登場したことにより、Tableauによるデータの可視化の裾野がより広く、より手軽にチャレンジ出来るようになりました。当エントリでは従来のTableau Publicとは何が変わったのか、実際の挙動とか見た目にどういう変化があったのかについて内容を紹介していこうと思います。
目次
- 従来のTableau Public
- Tableau Desktop Public Editonで何が出来るようになるのか
- Tableau Desktop Public Editionのインストールとメニューの確認
- Tableau Desktopとの相違
- まとめ
従来のTableau Public
Tableau Publicの詳細については以下のエントリをご参照ください。(自分が以前書いたエントリですが、もう10年近く前のものになるんですね...)
上記記事から一部抜粋しますが、大きくは以下のような特徴を持つプロダクトとして長年親しまれて来ました。何より『無料で利用出来る(その代わり色々制限がある)』というのが一番大きいポイントだったかと思います。また、作成した可視化コンテンツ(Viz)をTableau Publicのサイトで公開・共有出来るというのも非常に便利な機能として利用されてきた点も大きいでしょう。(私も公開したブログでTableau Vizを埋め込み共有したケースも幾度かありました)
- 無料である
- 接続出来るデータの種類に制限がある
- 利用出来る行数に制限がある
- 一般公開を前提としたサービスである
Tableau Desktop Public Editonで何が出来るようになるのか
今回のリリースとなった『Tableau Desktop Public Editon』については、Tableau公式から以下のエントリでその内容が紹介されています。こちらも内容を抜粋。
- 今回のリリース、Tableau Desktop Public Editionによるローカル保存が登場したkとで、ユーザーは以下のことが可能になる
- ワークブックをローカルデスクトップに保存出来るようになった
- パブリックデータおよびプライベートデータの可視化双方が出来るようになった
- インターネット接続を必要とせず、外出先でもビジュアライゼーションの作成と保存が可能になった
- 新しく『自動保存機能』が利用出来るようになった
- "世界と共有する"(=一般公開する)前にデータビジュアライゼーションを完成させられるようになった
「ローカル保存」が出来るようになったことで、Tableau Desktop Public Editionは、無料で使いやすいローカルデスクトップアプリケーションであり、分野や地域を問わず、あらゆるスキルレベルの人々がローカルで可視化を探索、作成、安全に保存できるようになりました。従来のTableau Publicの時点でもTableau利用人口拡大に大きな役割を果たしていた感がありますが、より一層その部分を大きく担う、加速させる「進化」を見せたと言っても良いのではないでしょうか。
Tableau Desktop Public Editionのインストールとメニューの確認
ここからは実際にTableau Desktop Public Editionをインストールしてどういう感じで見た目とか挙動が変わったのかを見ていきます。
インストーラについてはTableau Publicのサイトから入手します。今回私の環境はMacOSなのでMac版でのインストール手順となりますが御了承ください。
Tableau Publicのサイトにアクセスし、[Tableau Publicをダウンロードする]をクリック。
ユーザー情報入力を促されるのでそれに従い必要事項を入力、[アプリケーションのダウンロード]をクリック。
製品ダウンロードページに遷移。[作成]→[Tableau Desktop Public Editionのダウンロード]をクリック。インストーラのダウンロードが始まります。
インストーラがダウンロード出来たらファイルを起動、インストールを進めてください。
インストール後のアプリは「Tableau Public」として登録されているようです。アプリケーション起動。
起動時のスプラッシュ画面。こちらは「Tableau Desktop Public Edition」と命名されているようです。
起動後のTableau Desktop Public Edition。画面上部に「Tableau Public Desktop」である旨ラベル表示がなされていますね。同じラベル位置にある右側の[Upgrade]をクリックすると、
Tableau Desktop有償版への案内ページに遷移します。
Tableau Desktop Public Editionで利用可能なデータソースは以下の通り。データベースやデータウェアハウス製品への接続は軒並み出来ない状況ではありますが、「手元でデータをこしらえて内容を確認する事が出来る」ということを考えるとこれだけでも十分過ぎる接続先ラインナップといえるのではないでしょうか。
- ファイル関連
- Microsoft Excel - Tableau
- テキスト ファイル - Tableau
- JSON ファイル - Tableau
- PDF ファイル - Tableau
- 空間ファイル - Tableau
- シェープファイル、MapInfo 表、KML (Keyhole Markup Language) ファイル、TopoJSON ファイル、GeoJSON ファイルなど
- 統計ファイル - Tableau
- SAS (.sas7bdat)、SPSS (.sav)、および R (.rdata、.rda) データ ファイルなど
- サーバ関連
- Google ドライブ - Tableau
- Google Drive上にあるスプレッドシートやファイル等も行ける(Google Driveへの移動が必要)
- OData - Tableau
- Webデータコネクタ(これは廃止予定)
- Google ドライブ - Tableau
「自動保存設定」については[ヘルプ]メニューから遷移可能です。初期設定で有効になっている模様。
Tableau Publicへの連携メニューも[ファイル]から遷移・利用可能なことを確認出来ました。
Tableau Desktopとの相違
ここまではTableau Publicからの視点で内容を見てきましたが、従来の有償製品版であるTableau Desktopとは何がどう違うのか?というのも気になるところです。上記では「データベース、データウェアハウスなどの接続が出来ない」という点は紹介しましたが、その他Tableau Desktop版との差異については下記ブログエントリが(比較表付きで紹介されていて)分かりやすいのでオススメです。
また、こちらのエントリもとても詳しく解説されていて参考になります。
まとめ
という訳で、Tableau Publicでローカル保存が出来るようになった『Tableau Desktop Public Edition』の紹介でした。ローカル保存がTableau Public(ベースのツール)で出来るようになったことでTableauを活用したデータ分析、データ可視化の幅や自由度も大きく変わってくると思います。使い所を見極めてTableau Desktop Public Editionをガンガン使っていきましょう!